比較されることもよくありますよね。
英語でエッジとは端のことです。
クラウドコンピューティングが雲の上とイメージされるなら、
逆にエッジコンピューティングは末端にあるというイメージでしょうか。
エッジコンピューティングが注目されてきたのは、
AI(Artificial Intelligence:人工知能)やセンサーの発達、IoT(Internet of Things モノのインターネット)の実現により、
ユーザーの端末に近い距離にあるサーバーで処理する必要が出てきたためです。
クラウドコンピューティングのメリットは、
クラウド側にある強力で複数台のコンピューターリソース(資源)を利用できることです。
高性能のコンピューターを利用できるので、高度で複雑な計算はクラウド側で行えます。
その結果を端末に返すことで、ユーザー側は非力なスマホでも高機能で便利なサービスが利用できるようになりました。
例えばGoogleの翻訳などですね。
AIを使ったサービスのほとんどはクラウド側で処理されています。
ただしクラウドコンピューティングにはデメリットもあります。
インターネットの通信回線が高速になったとはいえ、
クラウド側のコンピューターと端末のコンピューターには、どうしても物理的な距離があります。
だから通信に時間がかかり、処理の遅延が課題になっています。
エッジコンピューティングは端末だけ、または工場内のような限られた空間内のサーバーを使います。
距離がすごく近いコンピューター同士で通信するため、通信速度が速いのが特徴です。
またスマートフォンやタブレット端末の進化で、高度な処理も端末内で完結するようになるかもしれません。
iPhoneのようにAIやAR(拡張現実)に対応できるように設計された機種も登場しているし。
今後はクラウドコンピューティングとエッジコンピューティングの使い分けが大事になってくるでしょう。