クラウドをどのように使うかでも、メリットが異なってきます。
(1)一般企業
サーバーの設備投資、メンテナンス、人件費、場所代、電気代の費用が削減できます。
自社で多くのサーバーを持つ場合は、コンピューターを置くスペースが必要だし、PCや空調などにも電気代がかかります。
また、セキュリティ面での対策も必要になります。
ソフトウェアのアップデートや、機器の修理も必要です。
クラウドコンピューティングで、外部のサーバーを利用することによって、これらの維持管理から解放されるわけです。
またビジネスの規模に合わせて、サーバーの規模を自由自在に変えられるのも、クラウドコンピューティングのメリットです。
(2)起業家
基本的には、一般企業と同じメリットです。
でも資金の少ない起業時には、さらに大きな意味があります。
ほとんど設備投資することなく、ITで新しいサービスが開始できるようになったことの意味は大きいからです。
クラウドコンピューティングなら、小さな会社や個人でも、アイデア次第で大きなサービスを始められる可能性があります。
また、ちょっとしたスーパーコンピューターが、小さな会社や個人でも使えるようになったとも言えます。
(3)プログラマーやSE
クラウドコンピューティングによって、サーバーの構築や維持管理から解放されます。
そのおかげで、システム開発に集中できるメリットがあります。
(4)個人ユーザー
普通の人は、知らないうちに既にクラウドコンピューティングを利用していることが多いです。
Googleの Gmail や、データストレージの Dropbox などは有名です。
他にもネット上の様々なサービスが、クラウドコンピューティングによって実現されています。
だから既にクラウドコンピューティングの恩恵を受けています。
また個人でも、クラウドコンピューティングを利用して、新しいビジネスを始めることが可能です。
【補足】
クラウドコンピューティングには、もう一つ大事な面があります。
それは、サーバーのことは考えなくていいことです。
もし数百台、数千台のコンピューターでサービスが提供されていても、ユーザーから見ると1台のコンピューターとして扱えるのが、大事な点です。
1台を数台のサーバーに分割する場合も同じです。
ユーザーは、技術的な難しいことは分からなくても、簡単に利用することができます。
以上のようなことを実現できたり、多くのメリットがあるのが、クラウドコンピューティングの凄さです。
だからクラウドコンピューティングが注目されているわけです。