・サービスを提供する会社
・サービスを利用する会社
に分けられます。
Google や Amazon、Microsoft などは、クラウドコンピューティングをサービスとして提供する側です。
その他にも、クラウドコンピューティングを使って、新たなサービスを開始する会社も出てきました。(例 Dropbox)
また、クラウドコンピューティング上で動くシステムを開発するベンダーも必要です。
でも一般企業の多くは、クラウドコンピューティングを利用する側です。
料金を支払って、クラウドコンピューティングを利用します。
例えば、会社の基幹業務にクラウドを使うこともあれば、社員がよく使うオフィスソフトにクラウドを使うこともあります。
(1)サーバーとしてクラウドを利用する場合
通常、会社の基幹業務では、多くのサーバーが使われています。
自社でサーバーを持つには、大きなコストがかかります。
ハードウェアやソフトウェアの導入費、電気代、場所代などのコストが必要です。
IT管理者の人件費もかかります。
将来のことも考えて、サーバーは現在必要なスペック(性能)より、上のスペックを導入することもあります。
つまり無駄が多いわけです。
そこでクラウドコンピューティングを使えば、ビジネスの規模に合わせて、サーバーの規模を増減できるので、無駄がありません。
初期の設備投資が不要になるし、サーバーの維持管理から解放されるので、管理者の人件費が削減できます。
トータルで見ると、かなりのコスト削減になります。
(2)オフィスでクラウドを使う場合
一般の社員がクラウドコンピューティングを利用するケースを考えてみましょう。
オフィスで利用するケースでは、
・オフィスソフト ワープロ、表計算、プレゼンテーション
・メール
・グループウェア 情報共有、ファイル共有、スケジュール(予定表)、Web会議
などがあります。
例えば、以下のようなサービスが、既に多くの会社で利用されています。
・ Google Apps
・Microsoft Office Web Apps
・Microsoft Online Services
他にもいろんな会社のサービスがあります。
これらのサービスは、社員1人を1ユーザーとすると、月々数百円という小額から利用できます。
社員数の増減に合わせて、ユーザー数を増減させればいいので、管理が楽です。
小さな会社や個人でも利用することができます。
クラウドコンピューティングのメリットには、このようにビジネスに最適な規模で利用できるということがあります。
(3)その他の利用
ネットショップやWebサービスのサーバーとして、クラウドコンピューティングを使う場合もあります。
レンタルサーバーとの違いは、拡張性(スケーラビリティ)に優れていることです。
例えば、ネットショップなどでは、キャンペーンを行なう時に、
「一時的にアクセス数が増えそうだな」と思うことがあります。
クラウドなら、その期間だけ機能を拡張することができます。
アクセス数が元に戻れば、機能を縮小すればいいだけです。
すると費用が最小限で済みます。
このような変更がインターネットを通じて簡単にでき、すぐに反映されるのが、クラウドコンピューティングのメリットです。
クラウドなら小さく始めることができるので、小さな会社や個人にも適しています。
また、クラウドコンピューティングの膨大な計算処理能力を使って、過去のデータを短時間で解析するといった使い方もできます。
ちょっとしたスーパーコンピューターとして使えるわけです。